48 土光敏雄
「私自身は、21世紀の日本を見る事はないでしょう。しかし、新しい世代である私達の孫や曾孫の時代に、我が国が活力に富んだ明るい社会であり、国際的にも立派な国である事を、心から願わずには、いられないのであります。」
これは石川島重工業社長、東芝社長を経て経団連会長、さらには行政改革臨時調査会長、行革審議会長を務めあげた土光の「国民の皆様へ」と題した遺言とも、とれるメッセージである。
どうだろう?土光の願いである、活力に富んだ明るい社会、国際的にも立派な国であるというのは、この21世紀の日本で叶えられているのだろうか?
石川島から、東芝会長、石坂泰三に引き抜かれ東芝社長へと就任する。直後に行った改革が2007年11月に経営破綻し、ニュースでも取り沙汰されたノバの社長の様な部屋状態と言ったら言い過ぎかもしれませんが、専用バス、トイレ、専属コックの調理場が付いた社長室を総て取り壊し、大部屋にし重役陣が集まれるように変え、自動給茶機を入れた。そしてこう言ったという「お茶は自分で入れろ」と
そんな土光の持論は、人間は、特に男にとって余計なアクセサリーは、要らん。会社では「ムダ、ムリ、ムラを排除せよ」と合理化を要求する者が、見本を見せなければ説得力がない。と話している。
そして、名門意識にあぐらをかき、覇気もなく、沈滞ムードが漂う東芝を、就任3年後には、社員の活力を引き出し、売り上げを倍増させ、東芝100年の為の種を巻いたと言える人物である。それが実を結ぶ一端になっているかもしれない。4月3日米国の電力会社2社と原子力発電所建設受注(1兆5千億円規模の見込み)で最終交渉段階に入っているという。そして東芝は世界的事業展開を強化しようとしている。土光の巻いた種が花開いたのか?
そんな土光の私生活は、至って質素で年収の6割は、母が創設した女子高に寄付し、1ヶ月の生活費が5万円程度しか残らなかったという。話もある。家庭菜園の野菜とメザシが食卓に並び「メザシの土光」などと呼ぶ人もいた。
土光はこんな言葉を残している。目先の利く者にかぎって、問題を避けて通ろうとする。こんな風潮
が蔓延したら、その組織は死んだも同然である。問題が生ずるからこそ進歩があり、問題発生はむしろ歓迎すべきことである。それをみずから発掘することに歓びを感ずるようになれば、その人は間違いなく、本物である。そんな人物が増えれば増えるほど、組織は活性化し、会社は加速度的に伸びていく。苦労をいとわぬ気風を持った会社は強いのだ。
今の日本の行政機関や官庁に対して語りかけているかの様な錯覚さえ覚える。「ムダ、ムリ、ムラを排除せよ。」その先に見える明るい社会を掴む為だと声を高らかに、土光が生きていたら言うだろう。
マスメディアをとうしてしか解らないが、これだけバイタリティーに溢れ、一生を駈け抜けた人物が、今の日本にいてくれたら、少しは政治も変っていたのではないだろうか。と思ってしまう。
参考<(人物探訪)>
これは石川島重工業社長、東芝社長を経て経団連会長、さらには行政改革臨時調査会長、行革審議会長を務めあげた土光の「国民の皆様へ」と題した遺言とも、とれるメッセージである。
どうだろう?土光の願いである、活力に富んだ明るい社会、国際的にも立派な国であるというのは、この21世紀の日本で叶えられているのだろうか?
石川島から、東芝会長、石坂泰三に引き抜かれ東芝社長へと就任する。直後に行った改革が2007年11月に経営破綻し、ニュースでも取り沙汰されたノバの社長の様な部屋状態と言ったら言い過ぎかもしれませんが、専用バス、トイレ、専属コックの調理場が付いた社長室を総て取り壊し、大部屋にし重役陣が集まれるように変え、自動給茶機を入れた。そしてこう言ったという「お茶は自分で入れろ」と
そんな土光の持論は、人間は、特に男にとって余計なアクセサリーは、要らん。会社では「ムダ、ムリ、ムラを排除せよ」と合理化を要求する者が、見本を見せなければ説得力がない。と話している。
そして、名門意識にあぐらをかき、覇気もなく、沈滞ムードが漂う東芝を、就任3年後には、社員の活力を引き出し、売り上げを倍増させ、東芝100年の為の種を巻いたと言える人物である。それが実を結ぶ一端になっているかもしれない。4月3日米国の電力会社2社と原子力発電所建設受注(1兆5千億円規模の見込み)で最終交渉段階に入っているという。そして東芝は世界的事業展開を強化しようとしている。土光の巻いた種が花開いたのか?
そんな土光の私生活は、至って質素で年収の6割は、母が創設した女子高に寄付し、1ヶ月の生活費が5万円程度しか残らなかったという。話もある。家庭菜園の野菜とメザシが食卓に並び「メザシの土光」などと呼ぶ人もいた。
土光はこんな言葉を残している。目先の利く者にかぎって、問題を避けて通ろうとする。こんな風潮
が蔓延したら、その組織は死んだも同然である。問題が生ずるからこそ進歩があり、問題発生はむしろ歓迎すべきことである。それをみずから発掘することに歓びを感ずるようになれば、その人は間違いなく、本物である。そんな人物が増えれば増えるほど、組織は活性化し、会社は加速度的に伸びていく。苦労をいとわぬ気風を持った会社は強いのだ。
今の日本の行政機関や官庁に対して語りかけているかの様な錯覚さえ覚える。「ムダ、ムリ、ムラを排除せよ。」その先に見える明るい社会を掴む為だと声を高らかに、土光が生きていたら言うだろう。
マスメディアをとうしてしか解らないが、これだけバイタリティーに溢れ、一生を駈け抜けた人物が、今の日本にいてくれたら、少しは政治も変っていたのではないだろうか。と思ってしまう。
参考<(人物探訪)>
33 亀井正夫
心に恩返しと言う文字を刻んだ男。
累積債務37兆円もの赤字を抱える国鉄を民営化へ導き黒字経営へと転換させた人物である。
臨時調査会の土光会長が国鉄改革に危機感を抱き亀井に頼み込む。「国鉄をなんとかしなけりゃ日本経済はどうなってしまうかわからない。君やってくれよ。僕も命を張ってやるつもりだから」断りを入れる亀井だが、賢い人はたくさんいる。しかし、泥にまみれる仕事を引き受ける人はいなかった。
「それじゃ、土光さん、あなたも私も馬鹿と言う事ですか?」
「まぁ、そうだなぁ。僕も君も馬鹿なんだ。やろうよ」
シャレの効いた二人の会話である。その中にもこれから起こる困難を乗り越えてやろうと言う顔が浮かんでくる。
そんな亀井は昭和20年8月6日、B29の空襲に遭い、命を落としかけている。自分の人生は8月6日で終わっていて当たり前、何か大きな恵みに生かされている。その恵みに対して恩返しをしなければいけない。そういう気持ちをずっと心の底に持って仕事に取り組んでいった。
民営化に向けて反対勢力の猛反発にも、私利私欲から離れた亀井は堂々としたもので民営化へと突き進む。もちろん分割民営化、黒字経営の為、人員整理が考えられたが亀井は、「一人も路頭に迷わせない」とし、実行に移し成功へと導く。表面に、すぐ結果として現れるリストラと言う解決策ではなく、人間の内に秘めたる活力を最大限に生かす方法を取った。そこには、お世話になった住友と言う会社の事業精神である人間尊重が生き続け亀井を形成させた「ひとり、ひとりの人間を大切にする」と言う言葉につながってくる。
今の日本、地方を立て直すヒントは過去支えて来た日本の人物に眠っている。以前、取り上げた盛田昭夫、本田宗一郎、今回取り上げた亀井正夫とも独自の考えを持ち信念を持っていた。その信念が変える原動力となり変化を与えた。だからこそ今の日本がある。
私利私欲、党利党略、組織保守から離れ、日本の為にと信念を貫いている政治家、公務員はどれだけいるのであろう。考える事すら空しく思える。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jog/JOG_Guide3.htm
累積債務37兆円もの赤字を抱える国鉄を民営化へ導き黒字経営へと転換させた人物である。
臨時調査会の土光会長が国鉄改革に危機感を抱き亀井に頼み込む。「国鉄をなんとかしなけりゃ日本経済はどうなってしまうかわからない。君やってくれよ。僕も命を張ってやるつもりだから」断りを入れる亀井だが、賢い人はたくさんいる。しかし、泥にまみれる仕事を引き受ける人はいなかった。
「それじゃ、土光さん、あなたも私も馬鹿と言う事ですか?」
「まぁ、そうだなぁ。僕も君も馬鹿なんだ。やろうよ」
シャレの効いた二人の会話である。その中にもこれから起こる困難を乗り越えてやろうと言う顔が浮かんでくる。
そんな亀井は昭和20年8月6日、B29の空襲に遭い、命を落としかけている。自分の人生は8月6日で終わっていて当たり前、何か大きな恵みに生かされている。その恵みに対して恩返しをしなければいけない。そういう気持ちをずっと心の底に持って仕事に取り組んでいった。
民営化に向けて反対勢力の猛反発にも、私利私欲から離れた亀井は堂々としたもので民営化へと突き進む。もちろん分割民営化、黒字経営の為、人員整理が考えられたが亀井は、「一人も路頭に迷わせない」とし、実行に移し成功へと導く。表面に、すぐ結果として現れるリストラと言う解決策ではなく、人間の内に秘めたる活力を最大限に生かす方法を取った。そこには、お世話になった住友と言う会社の事業精神である人間尊重が生き続け亀井を形成させた「ひとり、ひとりの人間を大切にする」と言う言葉につながってくる。
今の日本、地方を立て直すヒントは過去支えて来た日本の人物に眠っている。以前、取り上げた盛田昭夫、本田宗一郎、今回取り上げた亀井正夫とも独自の考えを持ち信念を持っていた。その信念が変える原動力となり変化を与えた。だからこそ今の日本がある。
私利私欲、党利党略、組織保守から離れ、日本の為にと信念を貫いている政治家、公務員はどれだけいるのであろう。考える事すら空しく思える。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jog/JOG_Guide3.htm
18 本田宗一郎
時代の先を行く、時代を読んだ。そして貪欲なまでの向上心があったからこそ今のホンダがあり、ソニーがあるのだろう。
時代が必要としていないなら、すぐに時代の渦へ沈み込んでいく。
日本も今、世界が変化し続けて行く中、時代の渦へ沈んでしまうのか?
そんな時代を読み、夢を実現させたカリスマ本田宗一郎と藤沢武夫。本田は「良品に国境なし」として世界一の製品を目指し技術の向上へと邁進する。藤沢は必死な資金繰りをし本田を、そして会社を支える。そんな二人は未来について語り合う毎日を23年間続けていたと言う。今で言う世界標準をこの時代に持ち込んで世界の主戦場アメリカへと乗り込み成功を勝ち得る事となる。
こんな二人が退任後のある会合で話を交わしている。本田が藤沢に「まあまあだな」「そうまあまさ」と返す藤沢。「幸せだったな」「本当に幸せでした。心からお礼を言います。」「俺も礼を言うよ。良い人生だったな」と人生を締め括っている。この短い言葉の中に25年と言う長い年月と二人の信頼が濃密に凝縮されている。
そんな本田の残した言葉がある
人間が進歩する為には、まず第一歩を踏み出す事である。チャレンジして失敗する事を恐れるよりも、何もしない事を恐れろ何かを深く信じれば、誰でも自分の中に大きな力を見つけ出し自分を乗り越える事が出来る。
時代を掴み、時代が本田宗一郎と藤沢武夫を選んだ。そこにヒーローが生まれた。
<参考>
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog111.html
http://www.kigyouka.sakura.ne.jp/contents/morita.htm
時代が必要としていないなら、すぐに時代の渦へ沈み込んでいく。
日本も今、世界が変化し続けて行く中、時代の渦へ沈んでしまうのか?
そんな時代を読み、夢を実現させたカリスマ本田宗一郎と藤沢武夫。本田は「良品に国境なし」として世界一の製品を目指し技術の向上へと邁進する。藤沢は必死な資金繰りをし本田を、そして会社を支える。そんな二人は未来について語り合う毎日を23年間続けていたと言う。今で言う世界標準をこの時代に持ち込んで世界の主戦場アメリカへと乗り込み成功を勝ち得る事となる。
こんな二人が退任後のある会合で話を交わしている。本田が藤沢に「まあまあだな」「そうまあまさ」と返す藤沢。「幸せだったな」「本当に幸せでした。心からお礼を言います。」「俺も礼を言うよ。良い人生だったな」と人生を締め括っている。この短い言葉の中に25年と言う長い年月と二人の信頼が濃密に凝縮されている。
そんな本田の残した言葉がある
人間が進歩する為には、まず第一歩を踏み出す事である。チャレンジして失敗する事を恐れるよりも、何もしない事を恐れろ何かを深く信じれば、誰でも自分の中に大きな力を見つけ出し自分を乗り越える事が出来る。
時代を掴み、時代が本田宗一郎と藤沢武夫を選んだ。そこにヒーローが生まれた。

<参考>
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog111.html
http://www.kigyouka.sakura.ne.jp/contents/morita.htm
11 盛田昭夫
ソニーのヒーローは間違いなく日本のヒーローでもあった。
みなさんがご存知の通り盛田昭夫氏はソニーの創業者の一人である。しかし、ソニーは盛田ともう一人のカリスマ井深大がいたからこそ世界に誇れる大企業へと成長したのだと言える。盛田が持ち合わせていない部分を井深が、井深が持ち合わせていない部分を盛田が。そして二人が目指す所が一緒だったのであろう。
本人そしてソニーを成長させたのは世界のグローバル企業になると言う信念があったからこそ、ただひたすら、がむしゃらに走り続ける事が出来た。
盛田には幾つか有名なエピソードがある。日本が好景気の頃、アメリカの歴史あるビル、不動産を買収していく様を現地メディアは「アメリカの魂を奪った」と批判する。それに対して盛田は「アメリカ人はインディアンの魂を奪ったではないか」と一蹴している。今、日本にこれだけの切り替えしが出来、対等いや、それ以上のことが言える人間はどれだけいるのだろう。人生の苦境に立ち向かい信念を貫いて生きてきた。そんな盛田の心が垣間見れる。
そんな盛田が残している言葉がある。
人は誰でも種々様々な能力を持っているものなのに、どんなに優れた能力があるか知らずにいる場合が多い。「とにかく思いきってやってみよう。間違ったらまた変えればいい」
アイデアの良い人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気ある人は少ない。我々は、それをがむしゃらにやるだけだ。
輝き続けた盛田昭夫氏は真のカリスマであり日本のヒーローであろう。




みなさんがご存知の通り盛田昭夫氏はソニーの創業者の一人である。しかし、ソニーは盛田ともう一人のカリスマ井深大がいたからこそ世界に誇れる大企業へと成長したのだと言える。盛田が持ち合わせていない部分を井深が、井深が持ち合わせていない部分を盛田が。そして二人が目指す所が一緒だったのであろう。
本人そしてソニーを成長させたのは世界のグローバル企業になると言う信念があったからこそ、ただひたすら、がむしゃらに走り続ける事が出来た。
盛田には幾つか有名なエピソードがある。日本が好景気の頃、アメリカの歴史あるビル、不動産を買収していく様を現地メディアは「アメリカの魂を奪った」と批判する。それに対して盛田は「アメリカ人はインディアンの魂を奪ったではないか」と一蹴している。今、日本にこれだけの切り替えしが出来、対等いや、それ以上のことが言える人間はどれだけいるのだろう。人生の苦境に立ち向かい信念を貫いて生きてきた。そんな盛田の心が垣間見れる。
そんな盛田が残している言葉がある。
人は誰でも種々様々な能力を持っているものなのに、どんなに優れた能力があるか知らずにいる場合が多い。「とにかく思いきってやってみよう。間違ったらまた変えればいい」
アイデアの良い人は世の中にたくさんいるが、良いと思ったアイデアを実行する勇気ある人は少ない。我々は、それをがむしゃらにやるだけだ。
輝き続けた盛田昭夫氏は真のカリスマであり日本のヒーローであろう。







